静岡県富士市のコロナで影響の中小企業さんへ|セーフティネット保証4号について

2020年1月ごろから新型コロナウイルス感染症が全国を騒がせています。

いよいよ2月28日に、これによって影響を受けている中小企業や小規模事業者が多くなっていることを受け止めて、経済産業省は資金繰りの支援措置としてセーフティネット保証4号を発動しました。

 

セーフティネット保証4号とは

まずは全体像をおさえておきましょう。

セーフティネット保証4号とは、噴火・地震・台風などの自然災害や突発的な事情によって、売上などが減少している中小企業を助けるために、信用保証協会が通常の補償限度額とは別枠で100%保証を行う制度です。

今回は自然災害ではないですが、新型コロナウイルス感染症により影響を受けた中小企業者について、一般保証と別枠の保証が利用可能となります。

 

信用保証協会とは

信用保証協会とは、中小企業を支援するために設立された公的な機関です。

中小企業が銀行や信用金庫などの金融機関から融資を受けやすいように、その融資について保証人になります。

なぜ融資が受けやすくなる?

融資が受けやすくなるというのは次のような理由からです。

お金を貸す側の金融機関からすると、中小企業の社長個人の保証だけで貸すよりも、公的な機関が保証してくれたほうが安心度が高まります。

万が一、融資をした中小企業が倒産をしてしまうようなことがあっても、信用保証協会によって、貸したお金は返ってくるからです。つまりこれが保証です。

ちなみに、信用保証協会は中小企業が借りたお金を肩代わりして金融機関に返しますが、最終的には中小企業に請求します

中小企業は、借りたお金がチャラになるということでは有りませんのでご注意ください。

 

保証料がかかる

一般の中小企業にとって、融資を受けやすくしてくするために保証をしてくれる信用保証協会はありがたい存在です。

厳しいビジネスの現場では、融資を受けられなかったら即退場という場面もありますからね。

しかし、タダでというわけにはいかず、信用保証協会に対して保証料という料金がかかります。

借入の金額や期間や業種などによって変動しますが、0.45~1.90%の範囲で9区分にわかれています。

(今回のコロナウイルスによるセーフティネット保証4号では0.7%)

3月18日更新
追加措置により、信用保証料は全額県負担となり、保証料率0.00%になりました。(静岡県)

 

 

別枠とは

信用保証協会の保証には限度額があります。

一般の補償限度額は普通保証が2億円、無担保保証が8千万円の、合計2億8千万円です。

それが、セーフティネットでは同額(2億円+8千万円=2億8千万円)が別枠で設けられます。

つまりどういうことかというと、現時点で一般枠の2億8千万円を限度まで使ってしまっていたとしても、この緊急時には別枠で2億8千万円まで保証してもらえるということです。

 

対象中小企業は

今回のコロナウイルスによるセーフティネット保証4号の対象企業は次のイ、ロに該当する中小企業です。

(イ)指定地域において1年間以上継続して事業を行っていること。

⇒今回指定地域は47都道府県です。つまり日本全国1年以上経営している事業者が対象になります。

(ロ)災害の発生に起因して、当該災害の影響を受けた後、原則として最近1か月の売上や販売数量が前年同月と比べて20%以上減少かつその後2か月を含む3か月間の売上高等が前年同期と比べて20%以上減少することが見込まれること。

(売上高等の減少について、市区町村長の認定が必要)

⇒20%の減少といえば結構な打撃ですが、今回のコロナウイルスの影響でもっと甚大な被害が出ていそうです。前年50%とかの話も聞きますので、該当企業は多いと思います。

その他制度詳細

資金使途:新型コロナウイルス感染症の影響を受けて発生する設備資金、運転資金
*申し込み前に契約済み、購入済み、設置済みの設備は対象外

融資限度額:1企業8,000万円(設備資金と運転資金の合計)

金利:1.97%(後で県より利子補給0.67%があるので、実質1.3%)

融資期間:10年以内

据置期間:設備資金3年以内、運転資金2年以内

 

 

手続き方法

まず、事業の本店(個人事業主の方は主たる事業所)所在地の市町村の役所の商工担当課等の窓口に認定申請書2通を提出し、認定を受けます。

その後、希望の金融機関または所在地の信用保証協会に認定書を持参のうえ、窓口で、「県の制度融資を利用したい」と相談してください。

 

提出書類(静岡県富士市の場合)

市役所へ提出

中小企業信用保険法第2条第5項第4号の規定による認定申請書 ×2通
・最近1か月の売上がわかるもの・・・試算表、売上元帳等(前年同期)
・その後2か月を含む3か月間の売上がわかるもの・・・資金繰表、今後の売上見込先残高がわかるもの等(前年同期)
・所在地が確認できるもの・・・許可証、登記簿謄本、法人事業概況説明書等
・事業開始年月日がわかるもの

書類のミスがなければ認定申請書に印鑑を押してもらえ、認定書がもらえます。

(余談ですが、富士市ではこの認定に2~3日もかかります。緊急時に対応した措置なのに、ここで時間をかけてしまうのは疑問に感じます。)

 

金融機関へ提出

申込書

資金使途明細表

売上減少状況等報告書

売上減少状況等報告書(記入例)

委任状(金融機関が代理で申請する場合)

 

 

セーフティネット保証4号を利用するメリット

セーフティネット保証4号を利用するメリットは次のようなものです。

通常よりも審査が甘い

この制度は国が政策的に行う制度です。国としては実績を残すことも重要視しています。

そのため、審査が甘めになる傾向があります。

 

今すぐに対応してもらえる

審査の甘さにも通じることですが、緊急時ですので、時間をかけてしまうと中小企業の体力が持たないという場合がありえます。

こういうことは一刻を争うという認識がありますので、通常よりも迅速に対応してもらえるはずです。

 

どの金融機関からでも融資可能

もちろん信用保証協会の指定金融機関に限るのですが、この制度は100%歩哨になるので、保証協会の保証がとれれば基本的にはどの金融機関からでも融資を受けることが可能になります。

富士市にお住まいで、どこの金融機関に相談していいかわからないという方がいらっしゃいましたら、当事務所からご紹介することもできます。もちろん料金等かかりませんので、お気軽にご連絡ください。

 

すぐに動きましょう!

これまでの例から見て、時間が経てば経つほど、セーフティネット保証4号を使う中小企業者は増えていきます。対象者が増えると、認定書を出す市区町村や保証を行う信用保証協会の手続きにも時間がかかるようになります。

早く動くことで、円滑な資金調達が可能になります。

もしこの記事を見たあなたが、少しでも資金繰りに不安を感じているのであれば、すぐに相談・申請に行くことをお勧めします。

 

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